山岳救助隊の紹介
秩父多摩甲斐国立公園、日本百名山を有している秩父地域は、初心者でもチャレンジしやすい山をはじめ、標高2000メートル以上の山が連なっています。近年の登山ブームによる影響や都心からのアクセスの良さも加わり、ゴールデンウィーク等の連休はもとより、年間を通して多くの登山者が訪れています。一方で登山者の増加により山岳事故も増加傾向となっています。
このような山岳事故に対応するため、当消防本部では専門的な知識・技術を有する隊員により、秩父消防本部山岳救助隊が構成されています。
活動状況
毎年定期的に夏季山岳訓練、冬期山岳訓練、埼玉県防災航空隊及び埼玉県警察山岳救助隊との連携訓練を実施しています。
また、各管轄の所属において山岳事故啓発活動として、山岳事故防止キャンペーンを実施しています。
山岳遭難事故の注意点
〇山岳遭難に遭わないために
山岳遭難事故の原因は、登山中の行動はもとより事前の準備や計画が不十分である事が考えられるので万全な準備が必要です。
- 経験や体力に見合った登山をしましょう。
※体力、技術に合わせた登山ルート、時間的に余裕ある登山計画の作成。 - 単独登山を避け、経験豊富な人を中心としたグループを編成しましょう。
※単独登山は、道迷い、滑落等の思わぬトラブルが発生した時に、全て一人で対処することになります。そのため知識、体力、装備、判断力が必要不可欠です。 - 登山に必要な基本装備(地図、コンパス、雨具、防寒着、照明具、非常食、登山靴等)の準備が必要です。
- 携帯電話は圏外も多く過信は禁物ですが、緊急時の連絡手段として活用しましょう。
- 地図や山岳ガイドブックは最新のものを活用してください。(廃道の場合があります。)
秋山登山の注意事項
- 日没が早まるので早めの入山、早めの下山の計画を立てましょう。
- 落ち葉等により、登山道が分かりづらくなるため、道迷いやスリップ等に注意しましょう。
- 気候の変化に注意しましょう。
- 登山計画を家族や親しい知人に知らせるとともに登山届を提出しましょう。
- 積雪や凍結の恐れがあるため、アイゼン等の滑り止めの準備をしましょう。
山岳遭難時の対応
- 落ち着いて周りの状況を確認しましょう。
- 自力で対処できない場合は、119番通報して救助要請をしましょう。
※災害発生時の情報収集事故概要 事故に陥った原因 発生場所
登山ルート何処から何処へ向かっていたのか? 目標になる地点から約何分の場所か? GPS座標を取得できるか? 遭難者の
位置の地形山頂、尾根、登山道、斜面、沢、谷等 遭難者情報 氏名、年齢、性別、着衣、装備品等 負傷部位 同行者(人数、連絡先) - 無理に動かずに、その場で救助を待ちましょう。
- 携帯電話のバッテリー切れに注意しましょう。 ※モバイルバッテリー等の活用
- 地上隊は防災航空隊とも連携して活動を行います。地上隊には笛、ヘリコプターには見える位置からライトやタオル等で合図を出しましょう。
関連サイト
下記のサイトにも登山者への注意喚起のページがあります。(外部リンク)
各機関で行っている山岳救助活動の状況や登山情報、「登山届の提出」、「埼玉県防災ヘリコプターの有料化」について記載されています。また、リーフレット「遭難しないための山登り安全ガイド」等のダウンロードが可能です。
〇安全な登山のために(埼玉県ホームページ)
危機管理防災部 消防課
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0404/anzentozan/index.html
環境部 みどり自然課
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0508/shisetsu/anzennatozannotamenitop.html
埼玉県防災航空センター
https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0402/index.html
問い合わせ先 秩父消防本部 警防課
〒368-0021 秩父市下宮地町10番25号
電話 0494-21-0122 FAX 0494-21-0125
メール syouboukeibou@union.chihchibukouiki.lg.jp