水道料金の改定に向け、改定率の圧縮を方針決定

将来にわたり当たり前に飲める水道を目指して、秩父広域市町村圏組合では令和8年4月に水道料金の改定を予定しています。

5月22日の全員協議会にて、富田能成管理者 (横瀬町長)より改定方針の発表の様子

水道料金の値上げ幅は、答申された平均改定率51%に対して、各市町の一般会計から補助することにより36.1%まで圧縮する方針を決定しました。令和8年4月から新たな料金を適用する予定です。

秩父地域の水道施設や管路は老朽化が著しく、漏水が頻発しています。また、過疎化も進んでおり、人口減少による水道料金の収入は減少し続けている状況です。当組合の水道事業経営審議会では、このような状況を踏まえ、将来に向けて老朽化対策や災害対策など計画的な工事が必要とし、令和8~12年度の5年間で必要な費用を賄うためには水道料金を平均51%引き上げることが適当であると答申しました。

秩父広域市町村圏組合理事会では、答申を重く受け止めつつも、改定の影響が大きいことから、改定率を圧縮する方針について協議してきました。協議した結果、高料金対策補助として各市町から水道事業会計へ繰入することや、改定の影響が大きくなる一般家庭の負担軽減に配慮をすることを決定しました。これを受け、組合は5月22日に組合議会に対し、改定方針を発表しました。

【料金改定の影響(税抜き)】
例)圏域内の平均的な家庭:メーター口径13㎜で、2か月で30㎥使用した場合

  現行料金:4,760円 → 改定料金:6,490円 (1,730円の増)

【今後の予定】
広域議会との協議を重ね、令和7年11月定例会に改定案を提出、令和8年4月の料金改定を目指します。
令和7年7月~8月の間に、料金改定を踏まえた水道ビジョンの策定に関するパブリックコメントを実施し、令和8年度以降の事業計画や目標に対する住民の皆様の意見を頂戴する予定です。
また、令和7年10月に水道料金の改定について住民説明会を実施する予定です。